メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種の概要
メンタルヘルスマネジメント検定試験は、Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種の3つに分けられています。Ⅰ種は人事労務管理スタッフ、経営者を対象としており、Ⅱ種は管理監督者、Ⅲ種は一般社員を対象としています。公開試験では、Ⅰ種は年1回、Ⅱ種、Ⅲ種は年2回(3月と11月)実施されています。
メンタルヘルス・マネジメントⅢ種は、試験時間2時間、試験形式は4択問題、配点100点、合格基準は70点以上の得点となっています。

Ⅲ種試験では下記の内容が出題されます。なお、事例問題が1問出題されます。
- メンタルヘルスケアの意義
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- セルフケアの重要性
- ストレスへの気づき方
- ストレスへの対処、軽減の方法
- 社内外資源の活用
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種の合格率
近年の検定試験の合格率を挙げておきます。

メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅲ種の対策
メンタルヘルスマネジメント検定試験Ⅲ種は、公式テキストの内容から出題されます。先ほど、確認したⅢ種の出題内容は、Ⅲ種の公式テキストの各章の内容になっています。そのため、検定試験に合格するためには、公式テキストの内容をしっかり理解することにつきるのです。
ただ、残念ながら公式テキストは図解が少なく、長々と文章で書かれているため、ポイントが分かりにくいのです。メンタルヘルスマネジメント検定試験ではストレスを解消させるための方法を身につけることが目的の1つであるにもかかわらず、そのテキスト自体がストレスを感じさせるものになっているのは少し問題かと思いますが。。。
では、試験に合格するためには、公式テキストをどのように活用すべきでしょうか?
先ほど確認しましたが、Ⅲ種の公式テキストの各章と試験の出題数の関係は、おおよそ下記の表のような関係になっています。各章と試験の出題数はすべて同じではありません。多く出題されている章と少ない章があるのがわかると思います。

Ⅲ種では、公式テキストの第2章、第4章、第5章が検定試験では多く出題されています。第2章で9問、第4章で10問、第5章で15問出題されています。合計すると34問です。この34問をすべて解答することができれば、68点獲得することができるのです。この試験でよく出題されている部分をしっかり理解することが検定試験合格にとってとても大切なのです。
公式テキストの各章は独立しているため、最初から読む必要がありません。Ⅲ種では、公式テキストの第2章、第4章、第5章を重点的に読み込むのです。
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種の概要
メンタルヘルス・マネジメントⅡ種は、試験時間2時間、試験形式は4択問題、配点100点、合格基準は70点以上の得点となっています。

Ⅱ種試験では下記の内容が出題されます。なお、Ⅲ種と異なり事例問題は出題されません。
- メンタルヘルスと管理監督者の役割
- ストレス及びメンタルヘルスに関する基礎知識
- 職場環境の評価と改善
- 個々の労働者への配慮
- 労働者からの相談の対応
- 社内外資源との連携
- 復職者の職場復帰支援
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種の合格率
近年の検定試験の合格率を挙げておきます。

メンタルヘルスマネジメント検定試験Ⅱ種もⅢ種と同じように、公式テキストの内容から出題されます。Ⅱ種の公式テキストの各章と試験の出題数の関係は、おおよそ下記のような関係になっています。Ⅱ種についても多く出題されている章と少ない章があるのがわかると思います。
メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種の対策

Ⅱ種では、第1章、第4章、第5章が検定試験では多く出題されています。第1章で11問、第4章で12問、第5章で9問が出題されています。合計すると32問です。この32問をすべて解答することができれば、64点獲得することができるのです。
Ⅱ種では、第1章、第4章、第5章を重点的に読み込むのです。
問題集によるアウトプット(Ⅱ種・Ⅲ種共通)
公式テキストにより知識のインプットができ、余裕があれば問題集によるアウトプットを行いましょう。問題集も公式問題集という過去問が出版されています。
ただ、公式の過去問題集は、年度ごとにまとめられているのではなく、第1問、第2問といった項目ごとにまとめられているものとなっています。注意してもらいたいのは、公式の問題集がすべて解答できるようになっても、試験に合格できるわけではないということです。
公式問題集を使う場合、公式問題集は公式テキストの理解のための補助教材としての位置付けとして考えましょう。検定試験に合格するためには、あくまでも公式テキストの理解が重要であることには変わりありません。

諦めずに勉強を続ければ、必ず一発で合格できます!
テキストの内容が覚えられないという声も時々聞きます。そのような方もカラオケに行ったときに、歌詞を見ずに歌ったり、さらには、振りを付けて踊りながら歌ったりする人も多いのではないでしょうか歌詞を見ずに歌うことよりも、テキストの内容を理解することの方がはるかに簡単です!
では、なぜ、カラオケに行って、歌詞を見ずに歌ったり、振りを付けて踊ったりできるのでしょうか?
とても単純な理由です。音楽を繰り返し聴いて、繰り返し歌っているからです。勉強も同じです。繰り返し本を読んで、繰り返し問題を解くことで、自然と頭に入ってきます。

確かに勉強を始めた頃は、なかなか勉強がはかどりません。それは、勉強だけでなく、スポーツや楽器を演奏することも一緒です。しかし、勉強を続けていくと、突然、すべてが分かってくる時がきます。そうなると勉強は楽しくなって、さらに勉強するようになります。今、勉強することが嫌だかなと思っている方も、もう少し頑張ってみてください。
